営業職として働く中で、日々顧客の課題に向き合いながら「もっと提案の幅を広げたい」と感じていました。そんな時、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格と出会い、お金に関する知識を体系的に身につけることで、お客様により寄り添った提案ができるようになりました。今回は、現場での経験を活かしながらFP試験に挑んだ私の体験を交え、勉強法や試験の難易度についてお話しします。
FP試験って実際どうなの?難易度を振り返ってみた
FP試験は3級・2級・1級と段階に分かれており、私がまず挑戦したのは2級です。営業で培った経験が役立つ部分もありましたが、最初は「金融用語や税制の細かさに圧倒される」と感じました。ライフプランニング、相続、タックスプランニングなど、業務ではあまり触れることのない分野も含まれており、広範囲な知識が求められます。しかし、仕組みをしっかり理解してから問題演習に取り組むと、仕事とのリンクを感じられるようになり、学習がぐっと楽しくなりました。
営業現場の経験が、実は大きな武器になる
お客様との会話から得た情報や経験は、学習に大いに役立ちました。
保険商品の提案で話した内容が「リスク管理」の単元に、住宅ローンの相談で使っていた資料が「不動産」の分野と重なることがありました。実務経験があるからこそ、抽象的な知識が具体的にイメージでき、「この知識、あの提案に使えたな」と振り返ることができ、学習のモチベーションにもつながりました。
私が取り組んだ勉強法:スキマ時間の活用がカギ
フルタイム勤務の営業マンにとって、資格取得は時間との戦いです。私が心がけたのは「完璧を目指さず、毎日少しずつ触れること」。通勤中はアプリで一問一答、昼休みには過去問を1ページ、移動時間には音声講義を聞くなど、日々の積み重ねが試験本番での手応えにつながりました。休日はまとまった時間を確保してテキストを読み込み、模試にも挑戦しましたが、無理に詰め込むと続かないため、週に1日はあえて「勉強しない日」を設けるようにしました。
受かって変わったこと
FP資格を取得して最も大きかったのは、お客様との会話に自信が持てるようになったことです。「それ、詳しく教えてください」「こんな制度もあるんですよ」と話せる幅が広がり、「この人は信頼できる」と感じてもらえる場面が増えました。
FPの勉強を通じてお金の仕組みそのものに強くなったので、自分の資産運用にも役立っています。学んだ知識が自分自身にも返ってくるのは、とても励みになりました。