今回は、FP2級に見事合格されたSさんにお話を伺いました。社会人になってから勉強を始めるのは、時間も体力も限られていて大変ですが、どのように仕事と勉強を両立させ、合格に至ったのか、その工夫や実体験をたっぷりとお聞きしました。これからFP2級を目指す方に、少しでもヒントや励みになれば幸いです。
Sさんってどんな人?
Sさんは現在35歳、メーカー系の営業職で働いています。お金の知識が不足していると感じたことが、FP2級を目指すきっかけだったそうです。
「ずっと興味はあったんですけど、なかなか時間が取れなくて。でも、やるなら今かなと一念発起しました」と笑いながら話してくださいました。
どんなふうに勉強を進めたの?
Sさんは平日は仕事後に1~2時間、土日は午前中に集中して勉強していました。仕事終わりは正直しんどい日もあったそうですが、無理なく続けるために自分に合ったペースで進めることを心がけていました。
「毎日やらなきゃってプレッシャーになると、気分が乗らない日はテキストをざっと見るくらいでもOKにしてました」と語っていました。使った教材は市販のテキストと問題集が中心で、SNSで話題のFP講座の動画も活用。紙のテキストだけでなく、スマホで手軽に学べる環境を整えるのもポイントだったそうです。
苦手分野はどう乗り越えた?
「実は年金や保険の分野がすごく苦手だったんです」とSさん。数字も多く、制度も複雑で覚えるのが大変でした。そんなときは、あえて一度離れて得意分野から勉強し、自信をつける方法を取っていました。
「無理に苦手なところばかりやると気持ちも下がるので、得意分野を先に進めて『自分、いけるかも』という気持ちを取り戻してから戻ると、意外とスムーズに入ってきました」と、切り替えの工夫について話してくれました。
試験本番の日のこと
試験当日はかなり緊張していたそうですが、前日に持ち物をしっかりチェックし、朝も余裕を持って出発できたことで落ち着いて会場に入れたとのこと。
「試験が始まると、もうやるしかないと感じました。途中で焦る問題もありましたが、『これは捨ててもいい』と割り切って進められたのが大きかったです」と語っていました。完璧を求めるよりも、冷静に解ける問題から取り組むことの大切さを実感されたようです。結果、見事合格し、通知が届いたときは「ホッとした」気持ちが一番だったそうです。
合格して感じたこと、これからの展望
Sさんは、「まだ実務で活かせるほどの自信はないですが、知識を持っているだけで安心感があります」と話しています。お客様からの質問にも少しずつ答えられるようになり、そのことがやりがいにつながっているそうです。今後はAFPなど、さらに資格にも挑戦していく意欲を見せ、「勉強って、やってみると意外と面白いんですよね」と、その姿勢が印象的でした。
これから目指す人へのひとこと
最後に、これからFP2級を目指す皆さんにメッセージをいただきました。
「最初は不安でいっぱいだと思います。でも、やってみると『自分でもいけるかも』という瞬間が必ず来ます。できない日があっても大丈夫です。少しずつ進んでいけば、必ずゴールにたどり着けますよ」
優しくも力強いその言葉に、これから勉強を始める勇気をもらえることでしょう。
おわりに
今回は、Sさんのリアルな合格体験を通じ、FP2級の勉強方法や心構えについて考えることができました。働きながら学ぶのは大変ですが、ちょっとした工夫や自分に合ったペースで続ければ、そのハードルは大きく下がるはずです。この記事が、資格を目指す皆さんの背中をそっと押す一助となれば嬉しいです。