今回は、忙しい営業職として働きながら、わずか3か月で「日商簿記2級」に合格されたTさんにインタビューをさせていただきました。
スキルアップやキャリア形成に直結する資格取得。その道のりは平坦ではありませんが、Tさんはどのようにして時間を工面し、集中して学び、合格をつかんだのでしょうか?
時間の使い方、勉強法、心の持ちようまで、じっくり伺いました。
日商簿記2級を目指した理由
まず、なぜ日商簿記2級を選ばれたのですか?
T:営業職としての経験はあったのですが、数字に強くなりたいという思いがありました。管理会計や原価計算の知識を身につけることで、提案の説得力を上げたいと考えたんです。簿記2級は独学でも可能ですし、就職や転職でも評価されやすいと感じたので、思い切って挑戦しました。
学習時間はどう確保したのか?
お仕事も忙しい中、学習時間の確保は苦労されたのでは?
T:そうですね。営業職なので日中は外出が多く、帰社も遅くなりがちです。ですから、朝の出勤前に1時間、帰宅後に2時間ほど勉強する習慣を作りました。加えて、通勤中はスマホアプリや音声解説で学習して、すき間時間を最大限活かしました。
役立ったのは「仕訳アプリ」と「解説音声付きの過去問」です。電車の中でも耳から知識を入れるだけでかなり理解が進みました。
タイムマネジメントの工夫
時間のやりくり以外に、管理の工夫などはありましたか?
T:一番効果的だったのは「逆算型のスケジュール作成」です。試験日から逆に、どの週でどこまで進めるかを決めました。そして毎日のタスクを「今日は第〇章」「明日は過去問の第1回」と細かく割り当てました。実行状況は手帳にチェックを入れる形で管理。進み具合が目に見えるとやる気が続きました。
試験直前の勉強法
試験が近づいてからの勉強法はどうでしたか?
T:直前2週間は、過去問の繰り返しに集中しました。本番と同じ90分の時間で解く「模擬試験形式」を毎日1回ずつやりました。これで「時間内に解ききる力」が鍛えられたと思います。あとは、過去問で間違えたところをノートにまとめて、寝る前に見返すようにしていました。
モチベーションとメンタルの支え
モチベーションを保つのが難しいという声も多いですが、どう乗り越えましたか?
T:私も、仕事で疲れて帰ってくると「今日は休みたい」と思う日もありましたよ。でも、SNSの資格アカウントをフォローして「他の人も頑張っている」と感じるだけで、自然とやる気が出ました。また、家族にも「〇月の試験に挑戦する」と宣言したことで、後には引けない状況にして自分を追い込みました(笑)
合格後に変わったこと
合格して、何か変化はありましたか?
T:はい、上司から「最近、提案の内容に説得力が増したね」と言われたことがうれしかったですね。数字に基づいた話ができるようになったのは、簿記の力だと実感しています。また、社内の業務改善プロジェクトにも関わる機会が増え、自分の視野が広がった感覚があります。
最後に、これから資格に挑戦する方へ
これから日商簿記2級などの資格に挑戦する方へ、一言お願いします。
T:短期間でも「やる」と決めたら、思い切って集中することが大事だと思います。毎日少しずつの積み重ねが、気づけば大きな力になります。仕事が忙しくても、自分の可能性を広げるきっかけとして、資格はいい選択肢ですよ。
おわりに
今回インタビューを通して、Tさんのように日々の仕事と並行しながらも、目標に向かって真摯に取り組む姿勢に大きな刺激を受けました。限られた時間の中でも「やると決めたらやりきる」―その意志が、資格取得という結果に結びついたのだと感じます。
資格取得に挑戦する皆さん、Tさんの体験が少しでも参考になれば嬉しいです。これからも、合格者のリアルな声を届けていきます。
ご要望があれば、別の資格の体験談や他の構成でのご提案も可能です!