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保育士さん

ワーママが「保育士試験」に一発合格した話

合格体験インタビュー

仕事に家事、そして予測不能な子供の世話。息つく暇もない毎日の中で、難関とされる保育士試験に一発合格することは本当に可能なのでしょうか。今回は、フルタイムで働きながら2児の子育てをこなし、見事に合格を勝ち取ったワーキングマザーの体験談を紹介します。時間の使い方を根本から変えた朝型シフトと、隙間時間を埋め尽くした工夫は、忙しいすべての社会人にとってのヒントになるはずです。

夜泣きと寝落ちからの脱却、朝4時起きで手に入れた自分だけの2時間

勉強を始めた当初、彼女がもっとも苦戦したのは時間の確保でした。仕事から帰宅して夕食を作り、お風呂に入れて寝かしつけるころには体力は限界を迎えています。子供と一緒にベッドに入り、そのまま朝まで寝落ちしてしまう日々が続きました。そこで彼女が決断したのは、夜に勉強することをきっぱりと諦めることでした。その代わり、子供と一緒に夜9時には就寝し、朝4時に起きるという超朝型生活へのシフトチェンジを行ったのです。

朝4時のリビングは、静寂に包まれた最高の自習室です。急なメールの通知も来なければ、子供にママと呼び止められることもありません。まだ家族が寝静まっているこの2時間を、もっとも集中力が必要な過去問演習やテキストの読み込みに充てました。脳が疲労している夜の1時間よりも、睡眠をとってリフレッシュした朝の1時間の方が、学習効率は段違いに良いと彼女は語ります。この絶対に邪魔されない聖域のような時間を確保できたことが、合格への最大の勝因でした。

家事は耳でする、ワイヤレスイヤホンで生活音を講義室に変える

机に向かう時間だけが勉強時間ではありません。彼女が徹底したのは、手は動いていても耳が空いている時間をすべて学習に充てることでした。洗濯物を干している時、食器を洗っている時、そして通勤の移動中。常にワイヤレスイヤホンを装着し、YouTubeの解説動画や通信講座の音声教材を聞き流す耳勉を習慣化しました。

最初は内容が頭に入ってこないこともありましたが、同じ音声を何度も繰り返し聞くことで、自然と重要語句や法律の定義が記憶に定着していきました。料理中に煮込み時間を待つ数分間や、子供の着替えを待つちょっとした隙間には、スマホの単語帳アプリで一問一答を解く。これらを積み重ねると、1日で1時間以上の学習時間を捻出したことになります。忙しいから時間がないのではなく、生活の中に隠れている隙間を見つけ出し、それを徹底的に活用する執念が、膨大な試験範囲をカバーする力となりました。

子育て経験はハンデではない、実技試験や心理学で活きるママの強み

子育て中の受験勉強は体力的には過酷ですが、保育士試験においては大きなアドバンテージになる場面もあります。例えば、筆記試験の科目である保育の心理学や子供の保健といった分野は、日々の育児で経験していることの裏付けとなる知識が多く、テキストの内容がスッと頭に入ってきます。子供のイヤイヤ期や成長過程を実体験として知っていることは、丸暗記に頼らない深い理解を助けてくれました。

さらに、筆記試験通過後に待ち受ける実技試験でも、その経験は活かされました。言語表現という素話の試験では、普段から子供に絵本の読み聞かせをしていたことがそのまま練習になっていたのです。審査員の前でも、自分の子供に語りかけるように自然なトーンで話すことができ、高い評価を得ることができました。勉強時間を奪う存在だと思っていた育児そのものが、実は合格への最短ルートを照らしてくれていたのです。これは、日々子供と向き合っているママだからこそ得られる、かけがえのない武器だと言えるでしょう。

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